秦野赤十字病院 × da vinci

- da Vinci(ダヴィンチ)とは -

 da Vinciとは低侵襲(患者さんへの体の負担が少ない手術)内視鏡下手術用ロボットです。

 訓練を受けた医師の操作により、精密な操作が可能で、手ぶれがなく人間の手以上の動きの自由度があります。
ダヴィンチを用いた手術は切開部が小さく、傷跡も最小限に抑えられ、術後の痛みも少なく早期回復や入院期間の短縮に繋がる事から、患者さんにさまざまなメリットがあります。

- 各診療科 担当医師紹介 -


外科ロボット手術担当医
外科部長 片山 雄介

【認定資格 等】
日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本消化器がん治療認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・大腸)
医学博士
緩和ケア
ダヴィンチ手術支援システム コンソール外科医トレーニング終了証
ロボット支援手術プロクター認定医

担当医メッセージ
Q 外科ではどのような術式が適応となりますか?

術支援ロボットであるダヴィンチは日本で2009年に薬事承認を受け、2018年に外科領域で肺がん、食道がん、胃がん、直腸がんが保険収載されました。現在も徐々に適応は拡大しており、結腸がんや膵臓がんも保険収載され、ほぼ全ての領域で保険診療下にロボット手術が行えるようになりました。
 当科ではまず直腸がんからロボット手術を導入いたします。ロボットは人間の手首よりもはるかに曲がる器具(鉗子)による繊細な手術が最大の特徴であり、狭い骨盤内で行う直腸がんの手術に適しているからです。これにより、排尿や性機能、排便などに必要な神経や筋肉を温存しながら、より腫瘍をきれいに摘出することが可能となり、患者さんの治療成績の向上が期待されます。
Q ロボット手術が導入され外科はどのように変わりましたか?

当科でもロボット手術と従来の腹腔鏡手術の両方が施行可能となり、より先進的な医療の提供が行えるようになりました。それぞれ患者さんの病状に応じて使い分けていくことになります。先に申し上げたように、ロボット手術は曲がる鉗子により狭い骨盤内の操作に適しており、さらに手ブレ防止機能や3Dで見える高性能なカメラでより繊細な手術が可能です。
 一方で当科ではまだ県内でも行っている施設が少ない「経肛門直腸間膜切除術(TaTME)」も取り入れております。こちらは通常の腹腔からの操作に加え、肛門からも腹腔鏡と鉗子を挿入し手術を行う術式で、より肛門の筋肉を繊細に観察することができ、永久人工肛門を作らず、できるだけ肛門を温存することが可能となります。今後もロボットの長所と腹腔鏡の長所を考え、患者さんの病状に応じて適切な術式を行っていきたいと考えます。
 当院でもロボット手術が導入され、より治療の選択の幅が広がりました。当科では進行したがんであっても、腫瘍をきれいにとりながら、できるだけ肛門など患者さんの生活に関わる機能を温存した手術を行ってきました。
 なにかお困りの際は気軽に当科にご相談ください。


泌尿器科ロボット手術担当医
泌尿器科副部長 笠原 亮

【認定資格 等】
日本専門医機構認定 泌尿器科専門医
日本泌尿器科学会認定 泌尿器科指導医
日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 ロボット支援手術プロクター
身体障害者福祉法第15条指定医(ぼうこう又は直腸機能障害)
緩和ケア研修会(横浜市立大学付属病院)修了
Rezum System Certificate
Urolift Training Certification
Certificate of da Vinci Technology Training as a Console Surgeon


担当医メッセージ
Q どのような疾患が対象ですか?

 前立腺癌に対する前立腺全摘除術、膀胱癌に対する膀胱全摘除術、腎癌に対する腎部分切除術、腎盂尿管癌に対する腎尿管全摘除術などが泌尿器科領域で多く実施されているロボット支援手術になります。ロボット支援下前立腺全摘除術は、すべての診療科の術式で1番最初に承認された(保険収載2012年)術式であり、国内で最も歴史のある術式になります。
Q da Vinciが導入されて手術はどのように変わりましたか?
 当科では年間70-80例の泌尿器癌手術のほぼ全てを腹腔鏡で実施して参りました。制癌性・安全性ともに良好でしたが、ロボット支援手術の導入でより精緻で正確な手術を実施できるようになりました。従来の腹腔鏡手術で使用する器械と異なり、ロボットアームには複数の関節があり、術者の複雑な手の動きをそのまま体の中で再現出来ます。腹腔鏡では物理的に不可能であった向きでの剥離や切開、運針を行うことができ、神経や筋肉を綺麗に温存することが出来るようになりました。これらにより、前立腺全摘においては術後早期からの尿禁制が得られています。
 秦野赤十字病院泌尿器科は増加を続ける泌尿器癌診療の神奈川県西部における要として、医療機器の整備と診療技術の向上に努めてきました。2024年3月から手術支援ロボットda Vinci Xを導入し、前立腺全摘除術を開始しております。2025年からは腎癌手術や膀胱癌手術もda Vinciで実施できるよう整備し、大学レベルのがん診療を提供しております。
 初期がんの多くは無症状です。市民の皆様におかれましては、検診や当院の人間ドックの積極的な受診をおすすめいたします。残念ながら病気が見つかってしまった場合、我々が寄り添い共に治療して参ります。


ダヴィンチは3つの機器から構成されます。
『サージョンコンソール』
執刀医師がロボット操作を行う機器です。手術映像を見ながらコントローラーを操作します。
『ペイシェントカート』  
複数のアームと高画質カメラを装備し、患者さんに接続する機器です。執刀医がサージョンコンソールで操作した動作がアームに伝わります。
『ビジョンカート』  
画像収集と処理を行う機器です。モニターには手術中の映像が映し出され、手術スタッフもリアルタイムで同じ映像が共有されます。
daVinciの特徴

患者さんのメリット

体への負担が少ない
通常の手術に比べ傷が小さく、出血も抑えられます。
手術後の回復が早く、患者さんの負担が軽減されます。

①鮮明な3D画像

執刀医が操作する、コンソールモニターには高画質で立体的な3Dハイビジョン手術画像が映し出されます。
②精密な動きを再現

医師が操作するロボットアームの鉗子は、人間の手より大きな可動域と手ぶれ補正機能を備えています。



- da vinci動画 -
da Vinci メーカー提供動画①
da Vinci メーカー提供動画②
認定資格
「Certificate of da Vinci Technology Training as a Console Surgeon」について


 当院担当医の所持資格の「Certificate of da Vinci Technology Training as a Console Surgeon」とは、「da Vinciを操作する医師(執刀医)が、専門的なトレーニングを修了し、認定されたことを示す証明書」です。

 da Vinciは高度医療機器です。安全かつ適切な使用には専門的知識と熟練した技術が不可欠です。この証明書は、医師がそのためのトレーニングを完了したことを示すものであり、da Vinci手術の執刀医となるための必須要件とされています。
 この資格は「da Vinciを安全に操作するための基本的な技術と知識を持っている」ことを、メーカーが公式に認めるものです。




- 対象疾患-
※保険適応については、手術の術式によります。
ご自身の病状がda Vinci手術の対象になるのか等のご質問につきましては、主治医にご相談ください。
今後術式は順次拡大してまいります。

外科
大腸がん(直腸・結腸)

泌尿器科
前立がん、膀胱がん、腎がん


- 担当医スケジュール -



●外科と泌尿器科の外来スケジュールはこちらを参照ください







- da Vinciに関するQ&A -
Q ロボット手術はロボットが自動で手術するの?
A ロボット手術と聞くとロボットが自動で手術を行うイメージをもつかもしれません。
当院の場合は「専門の医師がda vinciを使用して行う手術の事」をロボット手術と呼んでいます。

Q ロボット手術は安全?
A ロボット操作に熟練した医師が行う事で通常の手術より繊細な動作が可能になるため、従来の手術に比べて効果的な治療法の1つとなっています。

Q 医師の操作技術は?
A 外科と泌尿器科それぞれの担当医師が訓練をうけて認定資格を取得し、日々研鑽を積んでいる医師が執刀します。

Q ロボット手術を受けたい場合はどうすればいい?
A 外科と泌尿器科それぞれの担当医師の外来でご相談ください。

2025/11 更新
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